 「安全・安心な農産物」を食卓に届けるために、「農薬を減らす取り組み」を進めていきます。
堆肥や有機質肥料による健全な土づくりを基本にした農業技術は、病害虫に負けない生命力のある農産物を育て、農薬や化学肥料に頼らずにすむ農業を可能にします。
土づくりと適地、適期、適作の輪作体系を重視し、自然生態系の活力とバランスを維持した農業を目指します。
一般的な農業技術として農薬が広く使用されるようになって約50年経過しました。この間、農薬は農業の生産性向上に寄与してきました。またそれと同時に生産者の農薬中毒、環境汚染、農産物への農薬残留などの弊害が生じています。
農薬に過度に依存した農業からの脱却と、農薬に頼らずにすむ農業の実現を目指します。
- 農薬の総量削減を目指します
- 農薬の使用回数を削減し、残留させないことを基本とします
【米ぬかの利用】
除草剤に頼らない稲作を行います。田植え後の水田に米ぬかを散布して、その分解過程で発生する有機酸や分解にともなう土壌表面の酸素不足を利用して、雑草の発生を抑制します。また、土壌表面での微生物や小動物の活性が高まり、田圃の水が濁り、太陽光線を遮断して雑草の発生を抑制することができます。
米ぬかの散布は風で飛ばされて、思ったところに落ちなかったり、水面に落ちてから風で流されて、風下に溜まってからまとまって沈んでしまうことがあります。
この場合、まとまって沈んだところは、単位面積当たりの米ぬかの量が過剰となり、雑草は押さえられますが、窒素過剰により生育が過繁茂となり、イモチ病などが発生する場合があるので、基肥の施用量を減らすなどの工夫を行っていきます。
また、多量の米ぬかを施用していると土壌の養分状態が栄養過多となり、アオミドロなどが異常発生する場合があるので、こうした点に注意しながら、田植え後速やかに米ぬか散布を行っていきます。
【貝殻石灰の利用】
石灰といえば、土の酸性を中和する「土壌改良材」として使用されます。ですが「肥料」として効かせると生育が良くなるだけではなく病気にも強くなります。
とくに水稲の場合は、イモチ病(イネの病害虫の中でもっとも怖い病気です。病原菌はカビの一種です。葉、茎、穂と稲のどの部分にでも発生します。)には効果的であり、ミスト機(粉末状の農薬などを散布するための機械です。24〜30kg程度入れて背負い微風に乗せて田んぼの畦から散布します。)で直接散布するだけでイモチ病特有の斑点の拡大が収まり、カメムシの被害も減りまた、稲が硬くなり倒伏にも強くなります。この貝殻石灰を稲の生育状況を確認しながら利用していきます。
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